アオムシ約55匹はキャベツをどれくらい食べる?約1日観察してみた

比較・検証

家庭菜園でブロッコリーを育てていたところ、7株からアオムシが大量に見つかりました。数えてみると約55匹。そこで「これだけのアオムシがいたら、キャベツの葉はどのくらいの速さで食べられるのか?」を実際に観察してみました。

2026年7月5日11時10分にキャベツの葉を与えて観察を開始し、10分後、50分後、1時間20分後、2時間20分後、4時間20分後、6時間20分後、さらに約1日後まで写真を残しました。

なお、開始時のアオムシ数は約55匹です。途中で数匹が容器から脱走したため、「55匹が最後まで食べ続けた」という条件ではありません。今回は、家庭菜園で多数発生したアオムシによる食害が、時間とともにどう進むかを見る実写観察として紹介します。

今回の検証条件

項目内容
検証日2026年7月5日
観察開始11時10分
アオムシ数開始時 約55匹
採取場所家庭菜園のブロッコリー7株
与えた葉キャベツ
観察期間開始から約1日後まで
注意点途中で数匹が脱走。葉の重量・面積、幼虫の齢期などは測定していない

そのため、今回の結果から「アオムシ1匹が1時間に何g食べる」といった正確な摂食量は求められません。写真で確認できる食害の進み方を中心に見ていきます。

11時10分|観察開始

アオムシ約55匹にキャベツの葉を与えて観察を始めた直後

11時10分、キャベツの葉を入れて観察を開始しました。この時点では葉の大部分が残っており、ここを食害前の基準として比較します。

11時20分|開始10分後

観察開始10分後のアオムシとキャベツの葉

開始から約10分。すでにアオムシは葉へ移動し、食害が始まっています。葉の上には黒いフンも確認できます。

家庭菜園でも、葉に穴があるのに幼虫そのものが見つからないときは、葉や株の内側にあるフンが発生を疑う手掛かりになります。

12時|開始50分後

観察開始50分後に食害穴が増えたキャベツの葉

約50分後になると、小さかった食害部分が増え、葉の複数箇所で穴が確認できるようになりました。フンの量も開始直後より増えています。

12時30分|開始1時間20分後

観察開始1時間20分後に食害が広がったキャベツの葉

開始から約1時間20分。穴がさらに増え、葉の縁だけでなく葉の中央にも食害が広がっています。まだ葉全体は残っていますが、開始時との差がはっきり分かる段階です。

13時30分|開始2時間20分後

観察開始2時間20分後に葉の欠損が目立つキャベツ

約2時間20分後。複数の穴が大きくなり、葉の欠損がかなり目立つようになりました。フンも広い範囲に増えています。

今回の観察では、「小さな穴を見つけてから数時間」の間にも食害が大きく進みました。

15時30分|開始4時間20分後

観察開始4時間20分後に大きな食害穴が増えたキャベツ

約4時間20分後。葉肉が失われた部分が大きくなり、隣り合った食害穴がつながるような状態になりました。最初の葉の形からかなり変化しています。

17時30分|開始6時間20分後

観察開始6時間20分後に葉肉が大きく減ったキャベツ

約6時間20分後。キャベツ葉の欠損はさらに進み、太い葉脈や一部の葉を残す状態が目立ってきました。

今回のように多数の幼虫が集中すると、半日もたたないうちに食害が大きく進む様子が確認できました。

約1日後|葉肉の大部分が食べられた

観察開始から約1日後に葉肉の大部分が食べられたキャベツ

約1日後。開始時には大きく残っていたキャベツの葉は、葉肉の大部分を食べられ、太い葉脈や一部の葉を残す状態になりました。

途中で数匹が脱走しているため、「約55匹が1日でこの量を食べた」と正確には言えません。それでも、多数のアオムシが付いた状態を放置すると、短時間で被害が大きく進む様子は写真からよく分かります。

写真で見る食害の進み方

時刻経過観察した変化
11:10開始キャベツ葉を投入
11:2010分後食害開始、フンを確認
12:0050分後小さな穴が増える
12:301時間20分後複数箇所へ食害が広がる
13:302時間20分後葉の欠損が目立つ
15:304時間20分後大きな穴が増え、葉肉が減る
17:306時間20分後葉脈や一部の葉を残す状態が増える
約1日後約1日後葉肉の大部分が失われる

今回の観察で分かったこと

  • 開始10分後でも食害とフンを確認できた
  • 約50分〜1時間20分で食害穴が目立つようになった
  • 約2時間20分後には葉の欠損がかなり分かりやすくなった
  • 約4〜6時間で大きな穴が増え、葉肉の減少が目立った
  • 約1日後には葉肉の大部分が食べられた状態になった
  • 食害が進むにつれて黒いフンも増えた

特に実用的なのは、大きな穴になる前からフンが確認できることです。葉の穴とフンを見つけた段階で葉裏や株の内側を確認すれば、被害が大きくなる前に幼虫を見つけやすくなります。

この検証で分からないこと

今回の観察は、研究機関で行うような厳密な摂食量試験ではありません。以下は測定していません。

  • キャベツ葉の開始重量・終了重量
  • 正確な葉面積
  • アオムシ1匹ごとの大きさ
  • 幼虫の齢期
  • 容器内の温度
  • 途中の正確な個体数

さらに途中で数匹が脱走しています。そのため、「アオムシ1匹は1時間に○g食べる」「約55匹なら○時間でキャベツ1枚を食べ切る」といった数値にはできません。

今回の結果は、2026年7月5日に家庭菜園で採取したアオムシを使った実地観察の一例として見てください。

家庭菜園では小さな食害の段階で確認する

今回の写真でよく分かったのは、食害が始まると数時間でも葉の見た目が大きく変わることでした。

キャベツ、ブロッコリー、ハクサイなどで小さな穴を見つけたら、葉表・葉裏・株の内側・黒いフン・周辺株を確認します。

大量発生してから対処するより、幼虫が少ないうちに見つけて取り除く方が家庭菜園では対応しやすくなります。アオムシの見分け方や防虫ネットなどの対策は、アオムシの対策で詳しく解説しています。

まとめ

ブロッコリー7株から採取した約55匹のアオムシを使い、キャベツの葉の食害がどう進むかを約1日観察しました。

開始10分後から食害とフンが確認でき、約2時間20分後には葉の欠損が目立ち、4〜6時間後には大きな穴が広がりました。約1日後には、葉肉の大部分が食べられた状態になりました。

途中で数匹が脱走したため、正確な「約55匹の摂食量」を示す検証ではありません。それでも、多数のアオムシを放置したときに食害が短時間で進む様子は、写真からかなり分かりやすく確認できました。

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