ネギコガの対策|白い筋・葉の中の幼虫・ハモグリバエとの違いを解説

ネギコガの被害で長ネギの葉に白い筋状食害痕が出た様子 害虫

長ネギの葉に白い筋が伸び、葉の中を開くと黄緑色の細長い幼虫が見つかるときは、ネギコガの被害を疑います。若い幼虫は葉肉に潜り、その後は葉の内部から食べ進むため、外から見ると白い筋状の食害痕が残ります。

ネギコガは蛾の仲間で、幼虫がネギ類を食害する害虫です。被害はネギハモグリバエとよく似ていますが、白い筋の幅、筋の端の脱出口、幼虫の色と形を確認すると見分けやすくなります。春から秋まで発生を繰り返すため、白い筋を見つけた段階で葉の中まで確認することが大切です。

ネギコガの基本情報・早見表

項目内容
害虫名ネギコガ
分類蛾の仲間。幼虫が食害する
主な被害葉の内部を食害し、幅2〜5mm程度の白い筋状の食害痕を残す
幼虫黄緑色で細長く、老熟すると体長約1cm
見分けポイント白い筋、筋の端の脱出口、葉内部の黄緑色幼虫
発生時期春〜秋
発生回数春〜秋に5〜10回程度発生するとされる
主な被害作物ネギ、タマネギ、ニンニクなどネギ類
似た害虫ネギハモグリバエなどハモグリバエ類
対策の基本防虫ネット、早期発見、被害葉の処分、必要に応じた登録農薬

ネギコガの見分け方・特徴

ネギコガの見分け方として白い筋、筋の端の穴、葉の中、黄緑色の幼虫を示した図解

ネギコガの被害で最も見つけやすいのは、葉にできる白い筋状の食害痕です。ただし、白い筋だけではハモグリバエ類との区別が難しいため、筋の端と葉の中も確認します。

  • 白い筋:幼虫が葉の内部から食べ進み、幅2〜5mm程度の白い筋が残ります。
  • 筋の端に穴:老熟した幼虫が葉の外へ出るとき、白い筋の端に小さな脱出口が見られることがあります。
  • 葉の中:葉を開くと、内部に幼虫や食害された部分を確認できます。
  • 黄緑色の幼虫:幼虫は黄緑色で細長く、老熟すると体長約1cmになります。

被害葉の表面だけを見て判断せず、葉を裂いて中の幼虫を確認すると、似た被害を出すネギハモグリバエと見分けやすくなります。

ネギコガの被害が出やすい場所

ネギコガの被害が出やすい葉身、葉の内側、白い筋、脱出口を示した図解

ネギコガは主にネギの葉を加害します。幼虫が葉の内部に入るため、表面にいる虫を探すだけでは見つからないことがあります。

  • 葉身:細長い葉の途中に白い筋状の食害痕が現れます。
  • 葉の内側:幼虫は葉の内部から食害するため、被害葉を開くと幼虫を確認できることがあります。
  • 白い筋:白〜銀白色の筋が伸び、被害が増えると葉の緑色部分が減って見えます。
  • 脱出口:老熟幼虫が葉の外へ出た場所では、筋の端に小さな穴が残ることがあります。

葉全体が白くなるまで待つのではなく、白い筋が1〜2本見えた段階で葉の中を確認すると、早期発見につながります。

ネギコガとハモグリバエ類の違い

ネギコガとハモグリバエ類の白い筋の幅や幼虫の形の違いを比較した図解

ネギコガとネギハモグリバエは、どちらも葉の内部を食べて白い筋を作るため、被害だけを見るとよく似ています。見分けるときは、白い筋の幅と幼虫の形を確認します。

確認点ネギコガネギハモグリバエ
白い筋幅2〜5mm程度幅1〜3mm程度
筋の端幼虫の脱出口となる小さな穴が見られることがある脱出口だけでは判定しにくい
幼虫の色黄緑色黄白色
幼虫の形細長いイモムシ型。老熟で約1cm細長いウジムシ型。老熟で約4mm
補助的な特徴葉を裂いて黄緑色幼虫を確認成虫の産卵・吸汁痕として小さな白点が並ぶことがある

白い筋だけで決めつけず、葉を開いて幼虫を確認するのが確実です。ハモグリバエ類についてはハモグリバエ類の対策も参考にしてください。

見つけたら最初に確認すること

ネギコガを見つけたときに確認する白い筋、筋の端、葉の中、幼虫の色を示した図解

ネギの葉に白い筋を見つけたら、次の4点を順番に確認します。

  • 白い筋:葉の内部を食べ進んだ筋状の食害痕になっているか。
  • 筋の端:筋の先端付近に小さな脱出口がないか。
  • 葉の中:被害葉を開いたときに幼虫が見つかるか。
  • 幼虫の色:黄緑色で細長い幼虫ならネギコガを疑いやすくなります。

白い筋があっても、幼虫が黄白色で小さなウジムシ型ならネギハモグリバエの可能性が高くなります。また、葉表が銀白色にかすれたように見えるだけなら、アザミウマ類の被害も確認してください。

ネギコガが発生しやすい時期・作物

ネギコガは春から秋に発生し、1年の間に5〜10回程度発生するとされています。発生を繰り返すため、初夏に被害が少なくても、その後の世代で被害が増えることがあります。

ネギ類で発生する

ネギコガはネギ、タマネギ、ニンニク、ニラなどネギの仲間で発生します。近くで複数のネギ類を育てている場合は、長ネギだけでなく周辺株の葉も確認します。タマネギ栽培はタマネギの育て方、ニンニク栽培はニンニクの育て方も参考にしてください。

葉の中に入る前後の早期発見が重要

幼虫はふ化直後から葉肉へ潜るため、被害が進んでからでは外側から薬剤が届きにくくなることがあります。防虫ネットなどで成虫の侵入・産卵を減らし、白い筋を見つけたら早めに対処することが重要です。

家庭菜園でできるネギコガ対策

1. 防虫ネットで侵入を減らす

農林水産省の総合防除指針では、ネギコガについて防虫ネットなどの活用が予防策として示されています。苗が小さい時期から被覆し、成虫が葉へ産卵する機会を減らします。ネットに大きな隙間があると効果が落ちるため、裾や開口部も確認します。

2. 白い筋を見つけたら葉の中を確認する

白い筋が出た葉を見つけたら、筋の端の穴と葉内部の幼虫を確認します。初期被害を見逃さないことで、その後の世代が増える前に対処しやすくなります。

3. 被害葉は早めに取り除く

幼虫が入っている被害葉は、被害が少ないうちに取り除きます。切り取った葉を畑の脇へ置いたままにすると、幼虫が成長して次の発生につながる可能性があるため、地域のルールに従って適切に処分します。

4. 周辺のネギ類も一緒に見る

タマネギやニンニクなどにも発生するため、家庭菜園でネギ類をまとめて育てている場合は、同じ白い筋が出ていないか一緒に見回ります。

5. 発生初期に必要な防除を行う

農林水産省の総合防除指針でも、ほ場の見回りによる早期発見と、発生初期の薬剤散布などが示されています。被害が広がってからではなく、白い筋が出始めた段階で判断します。

農薬を使う場合の注意

2026年9月6日時点で、農林水産省の農薬登録情報提供システムでは「ねぎ・ネギコガ」に登録のある農薬が確認できます。ただし、農薬登録は追加・変更・失効するため、使用する際は必ず最新の登録内容を確認してください。

確認する項目は、対象作物、対象害虫、希釈倍数、使用時期、使用回数、収穫前日数、使用方法などです。同じ製品でも作物や使用方法によって条件が異なるため、ラベルと最新登録情報に従って使用します。

ネギコガの被害を受けたネギは食べられる?

今回確認した公的・専門資料では、ネギコガの被害を受けたネギを一律に食用不可とする記載は確認できません。ネギコガは幼虫が葉を食害する害虫で、白い筋や食害部分が主な問題です。

家庭菜園では、幼虫や糞が付いている部分、強く傷んだ葉、腐敗や異臭がある部分は取り除きます。食用にする部分はよく洗い、状態を確認して利用してください。

予防と早期発見のポイント

  • 葉に白い筋が出ていないか確認する
  • 白い筋が幅2〜5mm程度になっていないか見る
  • 筋の端に小さな穴がないか確認する
  • 被害葉を開いて黄緑色の幼虫がいないか確認する
  • 防虫ネットで成虫の侵入・産卵を減らす
  • 被害葉を早めに取り除き、畑に放置しない
  • 春〜秋は継続して葉を見回る
  • タマネギ・ニンニクなど周辺のネギ類も確認する
  • 農薬を使う場合は最新の登録内容を確認する

よくある質問

ネギコガの一番分かりやすい被害は?

葉の内部を幼虫が食べ進むことでできる白い筋です。ネギコガでは幅2〜5mm程度の白い筋ができ、筋の端に幼虫の脱出口となる小さな穴が見られることがあります。

ハモグリバエ類とはどう見分けますか?

ネギコガの幼虫は黄緑色で老熟すると約1cm、ネギハモグリバエの幼虫は黄白色のウジムシ型で老熟して約4mmです。白い筋の幅もネギコガは2〜5mm程度、ネギハモグリバエは1〜3mm程度とされています。葉を開いて幼虫を確認すると見分けやすくなります。

いつ発生しますか?

春から秋に発生し、1年に5〜10回程度発生するとされています。暖かい時期は世代を繰り返すため、継続した見回りが必要です。

防虫ネットは効果がありますか?

予防策として有効です。農林水産省の総合防除指針でも防虫ネット等の活用が示されています。成虫の侵入や産卵を減らすため、苗の早い段階から隙間なく被覆します。

白い筋があれば必ずネギコガですか?

いいえ。ネギハモグリバエなどでも白い筋ができます。筋の幅、筋端の穴、葉の中の幼虫の色と形を合わせて確認してください。

ネギ以外にも発生しますか?

タマネギ、ニンニク、ニラなどネギの仲間で発生します。近くにネギ類がある場合は一緒に見回ると早期発見につながります。

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