ルッコラ(ロケット/サラダロケット)は、ゴマのような香りとほどよい辛みが特徴のアブラナ科の葉菜です。直播きしやすく、若葉を外葉から順次収穫できるため、寒冷地の家庭菜園でも育てやすい野菜です。
寒冷地では春〜初秋に栽培しやすく、真夏の高温期は葉がかたくなったり、とう立ちが早まったりしやすいため注意します。品種・地域によって適期が異なるため、最終的には種袋の地域別まきどきを優先してください。
ルッコラ栽培の基本情報・早見表
| 項目 | 目安 |
|---|---|
| 分類 | アブラナ科・葉菜類 |
| 寒冷地の種まき | 5〜9月をサイト標準タグとする |
| 発芽適温 | 15〜20℃前後 |
| 栽培方法 | 直播き・スジまき |
| 播種間隔 | 1cm前後 |
| 条間 | 15cm程度を基本。畑では15〜20cm程度で調整 |
| 畝幅 | 70〜80cm程度の一例 |
| 条数 | 畝幅70〜80cmなら3〜4条程度の目安 |
| 覆土 | 5mm〜1cm程度 |
| 最終株間 | 7cm前後を基本。家庭菜園では7〜10cm程度を目安 |
| 大株どり | 10〜15cm程度まで広げてもよい |
| 収穫 | 葉長10〜15cm前後から順次。草丈15〜20cm前後も目安 |
| 栽培日数 | 適期で30〜45日前後が一つの目安。気温・品種で変動 |
| 追肥 | 短期栽培では多肥にせず、生育が弱いときだけ少量 |
寒冷地の栽培時期
サイトの標準的な種まきタグは5〜9月です。寒冷地では春〜初秋に育てやすい一方、真夏の強い暑さでは葉がかたくなりやすく、花茎も上がりやすくなります。涼しい時期を中心に栽培すると品質を保ちやすくなります。
土づくり
水はけと水持ちのバランスがよい土を用意します。畝幅は70〜80cm程度を一例とし、3〜4条程度を目安にします。畝条件に応じて条数は調整してください。
種まき
基本は直播きのスジまきです。播種間隔は1cm前後、条間は15cm程度を基本にし、畑では15〜20cm程度で調整します。覆土は5mm〜1cm程度と薄くし、深まきにしません。

厚まきにすると後の間引きが大変になり、株が細くなりやすいため、種を落としすぎないようにします。まいた後はやさしく水やりします。
防虫ネットは種まき直後〜幼苗期から
ルッコラはアブラナ科なので、キスジノミハムシ、コナガ、アオムシなどの食害を受けることがあります。種まき直後〜幼苗期から細かい目合いの防虫ネットを使い、裾の隙間をなくしておくと被害を減らしやすくなります。

今回の記事では防虫ネットの具体的な目合い数値は固定しません。葉がネットへ強く密着しないよう、株の生長に合わせて余裕を持たせます。
間引き
葉が重なり始めたら、弱い株や込み合った株を間引きます。最終株間は7cm前後を基本とし、家庭菜園では7〜10cm程度を目安にすると管理しやすくなります。外葉を長く摘み取る大株どりでは10〜15cm程度まで広げてもかまいません。

間引いた若い葉も食べられるため、やわらかいうちに利用できます。
適正株間と密植
適度な株間を取ると葉が自然に広がります。密植すると葉が重なり、株が細く徒長気味になり、風通しも悪くなりやすくなります。

ベビーリーフとして若いうちに収穫する密植栽培は別の栽培方法です。通常サイズまで育てる場合の密植とは分けて考えます。
水やり・追肥
乾燥しすぎると葉がかたくなりやすい一方、過湿も生育不良の原因になります。土の状態を見て水やりし、常にびしょ濡れにしないようにします。

短期栽培では多肥にしません。元肥で十分に育っている場合は無理に追肥せず、葉色が薄い・生育が弱いなどのときだけ少量を補います。
収穫適期
葉長10〜15cm前後から収穫できます。外側の葉を付け根から摘み、中心葉を残すと次の葉が伸びて長く収穫できます。草丈15〜20cm前後も一つの目安です。

株ごと収穫する方法もあります。栽培日数は適期で30〜45日前後が一つの目安ですが、気温や品種で変わるため「30日で必ず収穫」とは考えず、葉の大きさと状態を見て判断します。
とう立ちに注意
高温や長日条件では中心から花茎が伸びやすくなります。花茎が上がると葉がかたくなりやすいため、若葉を目的にする場合は花茎が伸びる前の収穫を基本にします。

花茎が上がった株を病気扱いする必要はありません。真夏は無理に長く育てず、早めに収穫するか、涼しくなる時期へまき時をずらす方法もあります。
ルッコラの保存方法
収穫後は葉を乾燥させないよう袋などに入れて冷蔵します。保存前に強く洗って傷めず、使う直前に洗うと扱いやすくなります。ルッコラは香りと食感が落ちやすいため、保存日数を固定せず、できるだけ早めに使います。
主な病気・害虫
| 病気・害虫 | 確認ポイント |
|---|---|
| アブラムシ類 | 葉裏や新葉に群生し、吸汁する |
| コナガ | 小型の幼虫が葉を食害する |
| アオムシ | 緑色の幼虫が葉を食い欠く |
| キスジノミハムシ | 小さな丸い食害痕が増える |
| べと病 | 葉に黄白色〜褐色の斑点が出ることがある |
よくある質問
ルッコラの株間は何cmですか?
7cm前後を基本にし、家庭菜園では7〜10cm程度を目安にします。外葉を長く摘み取る大株どりでは10〜15cm程度まで広げてもかまいません。
条間はどれくらい必要ですか?
15cm程度を基本目安にし、畑では15〜20cm程度で調整します。株間と条間は別の距離なので混同しないようにします。
種はどれくらいの間隔でまきますか?
播種間隔は1cm前後を目安にスジまきし、厚まきを避けます。
覆土はどれくらいですか?
5mm〜1cm程度を目安に薄く覆土し、深まきにしません。
追肥は必要ですか?
短期栽培では多肥にせず、生育が弱いときだけ少量を補います。元肥で十分に育っている場合は無理に追肥しません。
いつ収穫できますか?
葉長10〜15cm前後から順次収穫できます。草丈15〜20cm前後も目安です。日数は30〜45日前後が一例ですが、気温・品種で変わります。
とう立ちしたら病気ですか?
病気ではありません。高温や長日などで花茎が伸びる生育反応です。若葉収穫では花茎が上がる前を基本にします。
防虫ネットの目合いは何mmですか?
この記事では具体的なmm数値は固定していません。細かい目合いの防虫ネットを種まき直後〜幼苗期から使い、裾をしっかり閉じます。
関連情報
ルッコラはアブラナ科害虫の被害を受けやすいため、食害を見つけたら上記の病害虫記事も確認してください。


